ラスト尾瀬・新雪のアヤメ平【2】 [尾瀬]
星空撮影を堪能して白々と明けてゆくアヤメ平。気づけば東の空がオレンジ色に染まってきていました。いよいよ夜明けのドラマの幕開けです。じっとしていると寒いのでうろうろして撮影しながらそのときを待ちます。次第に周りが明るくなり新雪に覆われた景色が広がります。どうみても昨年より積雪は多く初冬の雰囲気たっぷりでした。
東の日光方面が一段とオレンジ色が強くなり、その色が雪原に反映されて綺麗です。西の空にはすこし雲があり色づき始めましたが、くものせいでビーナスの帯が出るかどうか不安でしたが、次第にその姿が現れたときは感激でした。急いでドローンを飛ばしてなんとか撮影に成功。さらにモルゲンロートが広がり美しく、これも少し空撮できました。
【機材:PENTAX K-5IIs/SIGMA 17-70mmF2.8-4 DC MACRO【C】/Nikon W300】
↓↓ 闇が切り裂かれたように東の空がオレンジ色に!! この光景が一番好きです。
↓↓ 肉眼では微妙ですが撮影するとうっすらと東空のオレンジ色が染まるようです。
↓↓ オレンジ色が強くなり白い雪が染まります。乱立する樹氷がなんだか生き物のようです。
↓↓ そして、待望のビーナスの帯が現れました。今回は雲も色づいていい感じですが帯の色は少し薄い感じ。この直後にドローンを飛ばしたので地上では連続的に撮影してませんでした(^_^;) 2兎は追えません(^_^;)
↓↓ ビーナスの帯がどんどん下に降りてくると太陽が差し始め至仏山がモルゲンロートに染まります。
↓↓ このころに日光連山から太陽が昇ってきました。
↓↓ モルゲンロートが白い峰峰を染め上げてゆきます。このときもすぐにドローンを飛ばしましたが低温トラブルで思うようには撮れず・・・
↓↓ 景鶴山や平ヶ岳もモルゲンロート。
↓↓ 赤城山の隣には雲の上に突き出た富士山も見えます。枝のちょっと右です。
↓↓ 風紋もオレンジ色に。
↓↓ こちらも複雑な風紋が広がる。
そして日が昇ると神々しいばかりの白いアヤメ平、尾瀬の姿が広がります。またまたあちこち動き回りながら撮影して堪能しました。こんな素晴らしい光景ですが独り占めです。2年続けてベストタイミングを独り占めですから罰が当たりそうですね。
随分日が高くなってから名残惜しいですがゆっくり下山開始。白い崖などを撮影しながら下り富士見池までくると霧氷が見られたので撮影出来ました。そのころにスノーシューの方が1人登って来て少し談笑してアヤメ平へ向かいました。僕のトレースが役に立ったようです(^_^;)
↓↓ アヤメの崖も真っ白です。少し雪庇も出来はじめていました。
↓↓ 富士見池
↓↓ 見渡せば、白くなった針葉樹や木々が青空に映えて美しいです。
↓↓ 霧氷でしょうか? 美しすぎます・・・
富士見池でフライトで白尾山の霧氷?とアヤメ平、至仏山を空から見て富士見峠に戻りました。そして、昼食してから下山となりましたが、途中の田代原でも少しフライトしてから、一気に下山でした。
↓↓ 富士見池で恒例の雪だるま作成(^_^;)
↓↓ 富士見小屋をバックに人型を作成(^_^;)
次回は、空撮編です。
ラスト尾瀬・新雪のアヤメ平【1】 [尾瀬]
昨年も新雪のアヤメ平に行き素晴らしい景色を堪能したので今年も狙っていましたが、なかなか思うベストタイミングが週末に合わずどうしたものかと思っていました。11月29日には雪予報でしたが昼間は薄らとしか積雪せず今回も駄目かと諦めていましたら、夜に入ってドカッと降り出しました。30日午後からは回復するので日曜日には最良の条件になりそうだと言うことで出動決定!! いつでも行けるよう準備はしてあったので翌朝速い電車で出発。沼田駅にくると市内もけっこうな積雪でビックリ! Facebook情報で戸倉は20㎝とか! 予想以上の積雪のようでラッセル確実でしたがスノーシューは持って無くて、龍宮小屋のご主人に借りようと自宅に立ち寄るも捨ててしまったということで諦めましてつぼ足決定・・・ ありがたいことに息子さんにスキー場まで送ってもらいました。ありがとうござました。
そしていよいよ出発です。
【機材:K-5IIs/SIGMA 17-70mmF2.8-4 DC MACRO【C】/DA14mmF2.8/Nikon W300】
↓↓ スキー場の林道入り口からすでに10㎝以上の積雪で富士見下に着くと15㎝以上・・・ ゲートから先は先行者もないようで、厳しい行軍になるのは容易に想像できました。
昼食を食べてから歩き出します。十二曲がりは15㎝以上でしたがサラサラの新雪に気を良くして順調に歩いて夏時間と同じくらいで田代原に到着。しかし、ここからが大変で、次第に疲れが出て崖下に着く頃には疲労困憊・・・ 太陽も落ちて急激に暗くなる中、やっとのことで富士見峠に到着したのは16時40分でした。富士見下を12時に出発したので何と4時間半もかかってしまいました。
↓↓ 十二曲がりの道をラッセルしながら登ります。サラサラふかふかで気持ちが良いですが、次第に疲れが・・・
↓↓ 田代原に到着。彼方にアヤメの崖が見えて気分もちょっと楽になりました。でも経験上ここから先が大変なのです。
↓↓ 雪景色は綺麗ですが、20㎝とか30㎝のラッセルが続きます。
↓↓ 遠く白尾山の山頂付近は霧氷になっているようでした。あのあたりをドローンで撮影したいですが、明るいうちにつけそうにありません。
↓↓ やっと崖下に来ました。いい眺めです。 ここでドローン飛ばそうかと思ってましたが、予想以上に風が強く、飛んできた雪の塊とかがぶつかると危険なので断念。とにかく明るいうちに峠に着くことを優先でした。
↓↓ ここも霧氷になってます。あー飛ばしたい・・・(^_^;)
↓↓ 太陽もどんどんと沈み夕陽が山々を照らしますが、焦りも出てきます。
↓↓ 赤城山の横にくっきりと富士山が見えていました。
↓↓ 太陽が山向こうに落ちると一気に周りは薄暗くなります。足取りも重く10mもいかないうちに立ち止まるほど・・・ それでも、綺麗な光景を見ると撮影してしまうカメラマンのサガ。というか気持ちは萎えてません。疲れているのは足だけ(^_^;)
↓↓ 16時40分ころやっと富士見小屋に到着です。右のトレースは動物のようです。
小屋横にビバーク用の簡易テントを設営して寛ごうとしたら両足に痙攣が交互に襲ってきたりして大変でした。それだけラッセルで足が疲労しきっていたということですね。
少し食べてからダウンなどを着用してからシュラフで寝ましたら、なんとか動けるようになったので外に出ると満天の星空!! 少し撮っておこうと撮影しました。出来たら富士見池まで行きたかったですが、無理はしないで寝ることに・・・しかしテント内でもマイナス8度もありあまり寝れないまま翌日の3時ころに起床。幸い足の具合もまずまずのようなので予定通りアヤメ平へ向かいましたが、道中の木道の上の雪は3深いところで30cmくらいあり隙間に落ちないように慎重に進みました。
↓↓ 21時半ころ起きると満天の星空でオリオン座が輝いてました。しかし、この方向は戸倉側の街灯の影響が出てしまいます。
↓↓ 北側は光害もなくて北天の星たちが綺麗です。左上にカシオペアが見えています。
↓↓ 富士見小屋と冬の天の川。
↓↓ テントと冬の星座たちを撮影してみましたが、やはり光害が邪魔です。
↓↓ 富士見池からの星空。燧ヶ岳も雪が多いようです。
↓↓ 稜線の積雪も多くて木道がわかりにくいのでストックを使って慎重に進みました。小動物の足跡があちこちにありますが姿を見ることはありません。
↓↓ 崖が見えるところで星空を撮影。少し薄雲があるようですが、綺麗ですね。
↓↓ そして、アヤメ平に到着。幸い風もほとんどないので明るくなるまで星空撮影出来ました。
↓↓ 夜開け前、1時間ほど前からのタイムラプスです。次第に明るくなってゆきます。
↓↓ 次第に白み始めると雪をたっぷり抱いたアヤメ平や至仏山の様子が分かるようになってきます。
次回は、続きです。いよいよドラマチックな朝の情景が繰り広げられます。