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35年ぶりの望遠鏡は電子観望システム [天体写真・電子観望]

 星に本格的に興味を持ったのが中学生の頃です。高校生のころにやっと本格的な望遠鏡を購入して撮影したりしてましたが、二十歳で東京に出てからは光害でほぼ諦めてました、それでも細々とカメラレンズで撮影したりしてましたが昨今電子観望なるものが主流になり光害地でもデジタル撮影してスタック処理することで星雲星団などが撮影出来ちゃうようになりまして興味はあったのですが、そろえるとそこそこの出費となるので静観してましたが、むくむくと火がついて一気にそろえることになりました。実に35年ぶりくらいの本格的な一式購入です。

 電子観望と同時にいまの主流は自動で天体を導入するシステムですのでそれが出来る経緯台と、惑星や遠い天体の撮影用に長焦点の望遠鏡、電子観望の要である天体用カメラ、そのたもろもろ備品・・・なんやかんだで一気に10万以上という出費です・・・ 


【まずは望遠鏡と架台】

スカイウォッチャー社

鏡筒 MAK90  D90mm f1250mm F13.9  マクストフカセグレン式

架台 AZ-GTi  経緯台 天体自動導入機能付き。 

三脚 昔買った大型カメラも載せられるカメラ三脚を使用。


口径90mmで焦点距離が1250mmと長いですがマクストフカセグレン式なので非常にコンパクトです。架台のAZ-GTiは天文ファンの間でも人気のもので、経緯台でとてもコンパクトですが5キロまでは荷重可能。メシエやNGC天体、惑星、月太陽彗星も自動導入して追尾できます。 操作は専用のアプリでスマホやタブレットなどから可能で、いくつかやってみましたが感動ものです。極軸も北極星が見えなくても明るい恒星を1つか複数導入してアライメントすることで北極星の位置を割り出してそれを基準に計算して導入するというシステムです。


↓↓ 望遠鏡のセット状態。

AZ-GTi-1a.jpg

↓↓ マクストフカセグレン式は屈折と反射望遠鏡を合わせたような構造です。内部は密閉式なので長めに外気温に慣らす必要があるようです。

AZ-GTi-3a.jpg

↓↓ ベランダからでも電子観望可能です。ただしうちのベランダからの空の視界はとても狭いのでテスト撮影程度でしか使えませんが温かい部屋の中で観望できます。

AZ-GTi-2a.jpg


そして、肝心かなめの天体用カメラです。こいつがセンサーの大きさによっていろいろ種類がありまして一番悩みました。デジカメ同様に小さいセンサーだと倍率が高くなるので惑星や小さな天体には良いのですが人気のある大きめの星雲には不向きです。フォーサーズやフルサイズもあるけど高すぎます。なので天文ショップにも意見を聞いたりして1/1.2センサーを選びました。35mm換算だと約3倍になります。


【天体用カメラ】

・ZWO ASI585MC 1/1.2CMOSセンサー 4K センサーはソニー製です。2022年7月発売の最新型。


↓↓ 購入したASI585MC。

AZ-GTi-4a.jpg

↓↓ センサーが見えます。形はあれですがミラーレスカメラですね。露出などの制御はソフトで全て行います。

AZ-GTi-5a.jpg

↓↓ 望遠鏡に取り付けるとこんな感じです。直焦点撮影と同じ方法ですね。USB3.0ケーブルでデスクトップやノートに繋いでスタック処理できる専用のソフトで表示させます。

AZ-GTi-6s.jpg


 電子観望、スタック処理をするソフトはもはや基本形となっているSharpCapを使ってます。ほかのソフトもあるのですがちょっと問題ありで起動してくれませんでした。まあとりあえずこのソフトがあれば問題なしです。ととはいえSharpCapも高機能ですしまだまだシステム全体を使い慣れてないので手探り状態です。


↓↓ ノートPCのSharpCapの画面。極軸アライメント用に導入した、こいぬ座のプロキオンです。画面の真ん中に導入して設定すれば追尾を始めます。中心線の表示も可能です。ピントも画面を見ながら調整しますがタイムラグがあるので慣れが必要です。

AZ-GTi-7a.jpg

↓↓ 前後しますが、架台のAZ-GTiを制御する専用のアプリです。 最初にアライメントしてから各天体を導入しますので通常の極軸セッティング同様にここが肝です。

SYNScan.jpg

↓↓ ベランダからでも見えるオリオン座のM42(オリオン大星雲)を導入してライブ観望してみました。高倍率ですがレデューサを使ってるのでなんとか全体が入りました。ピントもなってないしホワイトバランスの調整が出来てないですが星雲自体は結構しっかり映りますね。SharpCapは無料版をつかってますが無料版ではホワイトバランスのRGBが調整出来ませんしオート調整も出来ないのでちょっと不便です。海外に支払うので気分的に不安があるのですよね・・・ 年2000円だそうです。 

AZ-GTi-8a.jpg

↓↓ 上の画面はセンサーが上下反対になっていたのでデータとして落とした画像をソフトで調整してみました。やはりピントが合ってないようです・・・ でも星雲の様子は予想以上に出てます。どの程度スタックすればよいのか分からないのですがYouTubeとか見ると数百枚は普通のようです。今回は4秒露出で75枚でした。

AZ-GTi-9a.jpg



まだまだ不慣れですのでしばらく修業が続くようですが、光害地でも楽しめるので電子観望は良いですね。

先にも書いたようにこの望遠鏡は焦点距離が長すぎるのでもっと短いのを調達しようと思ってます。そちらのほうが外に持ち出すにもコンパクトで良いです。



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senda

こんにちは。天体望遠鏡の購入おめでとうございます。

星雲撮影は興味がありますが、手を出すと沼にはまりそうなので
星景だけにとどめています。
(^_^; その星景撮影も最近は全然出来ていません・・・。
by senda (2023-02-22 22:30) 

てばまる

sendaさん
 かなり久しぶりに一式買ってしまいましたが、ほんとにピンキリで上を見たらキリが無いです。昔からやってましたが星の世界も完全にデジタルですね。あと女性の天文写真家もかなり増えててびっくりします。
by てばまる (2023-02-24 10:06) 

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